B面日記

常体と敬体の狭間

我 汝の真名を問う(アナタノオナマエナンデスカ)

見てきた。僕はのどかよりも夕映派です。
いつものように、KINEZOで現金支払い予約した上で30分ルール破って発券し直そうとしたところ、座席が大部分埋まっていて冷や汗かきました。
いつの間にキャズムを超えたんだ新海誠。予備校時代に新宿バルト9で見た言の葉の庭は空席が半分以上有ったものだが。もはや永遠のポスト宮﨑駿こと細田守の後継者と言っても差し支えないのではないか。

  1. 取り留めなく本編への感想を。 花いろくんも書いていたがOPを挟んでくる劇場アニメ、珍しいというのが第一感であった。タイトルロゴ+メロディックなBGMというのが新海アニメの定番で、秒速の桜花抄などは読者諸兄におかれても印象深いと思われるが、そこに来てのRADWIMPSである。僕の心は完全に秒速ラストの山崎まさよしPVを連想し、心の昂ぶりと共にCMで幾度と無く聞いたサビを今か今かと待ち構えたものの、果たしてその曲は前前前世ではなかった。

  2. 2ndopだ!!!Wind -a breath of heart - じゃないですか!!!!!

  3. 胸。揉むよな。

  4. 入れ替わりに関して、時系列がよく分かってない。 冒頭、妹の言動から既に入れ替わりが少なくとも一度起きた後だと思われるが、カフェに行くシーンが一度目の入れ替わりではないのか? 演出レベルだとは思うが、不可解である。

  5. てっしーじゃない方こと名取早耶香女史であるが、かわいい。幼さを感じさせる髪型に添えられた泣きぼくろが絶妙である。同行したI氏は事前情報無しで悠木碧ボイスだと気付いていた。流石である。

  6. 古文教師。ありがとう新海。

  7. ドア開閉カット。 あまり見ない構図のような気がするが、明らかに多用されていた。 単にシーンの切り替えとして、動作が小気味よいし舞台の転換を示唆するので挟みやすいのだろうか。 飛騨パートでのみ使われていた気がする。(そもそも立花家は開き戸である)

  8. 奥寺さん。もう一度見る機会があったら、もっと注視したい。 就活シーンで出て来た彼女が既婚アピールしていたのは何か伏線があったのだろうか。

  9. 新宿。新宿です。 新海アニメを見ていると基本的に位置関係に気を取られてしまうのですが、今作では代々木の時計台とコクーンタワーと都庁のお陰でだいたいどの遠景もどちらの方角からどの辺を撮ってるのか分かりやすくてよかった。 ラスト一歩手前のすれ違うシーン、野村ビル(&河合塾新宿校)の手前の歩道橋のような気がするんですが気のせいですかね。

  10. 中央線、中央線です。 飛騨5割、新宿-四ツ谷間4割、その他1割で構成されてませんでしたかこの映画。

  11. 役場を目指す三葉。 劇場アニメがあんまり好きじゃない理由の一つに枚数を使いすぎた作画というものがあるんですが、ここがまさにそれ。苦々しい。いや、常時この作画でやれるならやればいいと思うんですよ。そこまでの2時間弱、通常の作画で来といていきなりこういうシーンで爆発させるの、メリハリと言えばメリハリなんでしょうが、それまで仲良くやってた人間が突然癇癪持ちだと発覚したような気持ち悪さが有る。

  12. マッキーと手のひらメモ。 ああいうことを真顔でやっちゃうところ、大好きです。

  13. ラスト。 一球空振った上で、冷静にライトフライを打ち上げたシーン、ビジネスを感じました。 ともすれば童貞の感傷に堕しがちな新海誠の作家性を上手くハンドリングした製作委員会方式の功罪だと思います。